あなたが「あの時・・・」と、人生を振り返って後悔することは何でしょうか。
恐らく、いくつか思い浮かぶことでしょう。
「人生後悔なく、自分らしく生きることができたら」と、誰しも考えます。
この記事を読みに来たあなたも、多分同じことを考えているでしょう。
結論、後悔せず生きるには、「決断した後の人生を正解にすべくに尽力する」努力が必要です。
本記事では「後悔しない生き方」で人生を過ごすために知っておきたい「悔やむことリスト」&「後悔の本質と向き合い方」をご紹介します。
【本記事を読むメリット】
- 後悔の本質を知る
- 先人の後悔を学べる
- 後悔しない生き方を歩める
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悔やまない人はいない
※画像引用「男女200人に聞いた!人生で後悔していることがある人の割合」
「人生は失敗の連続」なんて言葉があるように、人生誰しも過去の失敗に悔いたことがあると思います。
男女200人アンケートにおいても、男女の約90%が「人生で後悔がしていることがある」と回答していることからも、客観的に読み取れます。
予期せぬ結果、大きな失敗、「あの瞬間に戻れたら」と考えても変わらない結果。
人が生きる上で、成功に喜び・失敗に悔やむことは当然であり、必然です。
そのため、悔やまない人生を歩むことは不可能ですが、「後悔しない人生を歩むこと」はできます。
なぜなら、後悔とは「後から悔やむこと」だからです。
失敗に悔いることはあっても、後々また思い悩むことをしない。
それはすなわち、「後悔しない人生」を意味しています。
自分らしい理想の人生を送るために、「後悔だらけの人生」を歩まない方法を学んでいきましょう。
先人に学ぶ「死の直前に多くの人が悔やむ5つのこと」
【死の直前に多くの人が悔やむ5つのこと】
幸福 |
もっと幸せな生き方をしたかった |
友情 |
友人たちともっと多くの時間を過ごせばよかった |
素直 |
自分の気持ちを素直に表現すればよかった |
時間 |
あんなに働かなければよかった |
理想 |
他人に期待される人生を生きるのではなく、自分が望むような生き方を貫けばよかった |
この「死の直前に多くの人が悔やむ5つのこと」は、オーストラリアで緩和ケア(終末ケア)病棟に勤務する看護師「ブロニー・ウェア氏」によって執筆された「死ぬ瞬間の5つの後悔」に記載されています。
この病棟は、死期が近付く患者に対して緩和ケア・終末ケアを行う病棟専門であり、余命3ヵ月以内と宣告された患者たちと向き合うことになります。
著者であるブロニー氏は、死を迎える患者と向き合い、「死の直前に抱く人生の後悔」や「理想の生き方との乖離」を感じ取ることになります。
その中でも、多くの患者が後悔していたことが、この「死の直前に多くの人が悔やむ5つのこと」です。
自らの人生を悔いなく生きるためにも、まずは先人の後悔から学んでいきましょう。
後悔①:幸福への後悔「もっと幸せな生き方をしたかった」
一つ目は、幸福への後悔「もっと幸せな生き方をしたかった」です。
自分の人生は自らの選択と行動によって積み上げられているという事実を理解しましょう。
世間体や「普通」という考え方、世間一般の常識は「安定」という快適さを私たちに与えてくれます。
しかし「安定して快適な生活」と「幸福」はイコールではありません。
なぜなら、あなたが生きる理由として、ただ単に安定して快適に生活し続けることは最低限の欲求でしかないからです。
死の直前、「もっと幸せな生き方をしたかった」と後悔しないためにも、今の生き方を見つめ直し、本当に自分が理想とする幸福像を考える必要があります。
後悔②:友情への後悔「友人たちともっと多くの時間を過ごせばよかった」
死を目前に、最後に旧友たちと思い出を語らいたいと思う人は多いようです。
しかし、大半は所在や連絡先が不明になっており、人との繋がりを大切にすればよかったと悔やむ人が多くいました。
「いつでも会える・遊べる」と思っている人ほど、会わなかったりします。
家族とはまた違う一面である自分で接する「友人」の存在は、私たちの人生に深みを与えてくれます。
後から振り返って、「良い人生だった。」思うために、友人と楽しい時間を過ごしておくことは大切なのだと実感します。
後悔③:素直さへの後悔「自分の気持ちを素直に表現すればよかった」
安定や平和を求め、変化を恐れるあまり、自分の気持ちに嘘をついてしまったことを悔いる人も多く居ました。
ビジネスや家族関係において、自分の感情を抑えてしまい、理想とする人生を歩めないまま生き続けることは幸福と言えるでしょうか。
人は都合よく察してくれません。
自分の意見を主張し、価値観を表現していくことが求められます。
本音を言わずに我慢し続けることは、後々を考えれば誰も幸せになりません。
それは死の直前、多くの人と同じように、病床の上で深く後悔することになります。
後悔④:時間への後悔「あんなに働かなければよかった」
労働に費やした時間に対する後悔も多くありました。
彼らの多くは、身を粉にして働き続けた結果、自分のやりたいことを後回しにし続けて、結局何もできなかったのです。
働くことが自分にとっての幸福な人生に繋がるのであれば問題ありません。
一方で、働くことが幸福にならないと感じるなら、ワークライフバランスを検討する必要があります。
あなたの人生を豊かにするための選択肢の一つに「労働」があり、労働だけが人生を豊かにするのではありません。
時間は無限のように感じてしまいますが、この瞬間も1秒ずつ死が近付いています。
何に時間(命)を使うべきか、後悔せず生きるためにも意識しておきたいポイントです。
後悔⑤:理想への後悔「他人の期待ではなく、自分の望みを貫けばよかった」
最後は、自分の望みを貫いて生きれば良かったという後悔です。
「人から求められること」に囚われすぎて、理想の人生を歩めなかった後悔ということでしょう。
自分が望む人生とは、マズローの五大欲求の一つ「自己実現の欲求」にあると筆者は考えます。
マズローの五大欲求のうち、「所属と愛の欲求」「承認の欲求」は「他人の期待に応えること」で欲求を満たしていくことが可能です。
ただし、この先の「自己実現の欲求」においては自分が主体になります。
【マズローの五大欲求】
人間の欲求にはピラミッド型の5大欲求があり、下の次元の欲求が満たされると上位の欲求が出てくるという説。
*(アメリカの心理学者 アブラハム・マズロー氏が考案)
※画像引用「マズローの欲求5段階説 あなたの欲求はどこにある??」
死を目前にした人々の多くは、最後に「自己実現の欲求」に気が付いて後悔しているように感じます。
五大欲求の頂点である「自己実現欲求」ですが、人々は生きるうちに下位の欲求に囚われすぎているのかも知れません。
しかし、後悔せず人生を全うするためには、自己実現の欲求を意識することは重要です。
それは「死の直前に後悔した5つのこと」が、総じて”自分らしく生きたい”という想いと繋がっており、マズローの五大欲求と密接に関係していることからも考察できます。
後悔しない生き方とは?
これまでを踏まえて、「後悔しない生き方」とは何でしょうか。
端的に言えば、「自分に素直に生きる」ということです。
「あなたの人生を、あなたの思うがままに生きる」
一見、無責任で身勝手に思うかも知れませんが、それは違います。
「思うがままとは、自己責任で生きる」ということ。
自らが納得して選び、事実を受け入れ、また選択する。
自分の豊かさのために命を燃やし、納得した人生を積み重ねることで後悔しない人生を目指せます。
この章では、後悔しない人生のために知っておきたい「後悔の本質」「後悔に囚われない考え方」の2つをご紹介します。
後悔しない生き方①:後悔の本質は「結果ではなく決断にある」
人の後悔はその「結果」ではなく、下した選択、つまり「決断」にあります。
例えば、ギャンブルを外して「うわ、ハズレた」と悔んだとしましょう。
この時、外れたことに対して後悔の念があるように感じますが、実はそうではありません。
自分では変えられない「物事の結果」ではなく、自分で変えられた未来、つまり「その時の決断」に対して後悔しているのです。
「こっちに賭ければ良かった」
「そもそもギャンブルしなければよかった」
この決断に迷うほど、後悔の度合いは大きくなります。
逆に言えば、迷いのない決断ほど、後悔しない選択が行えるということです。
決断の瞬間に、「どんな結果になっても、この決断が最善だと信じる」と思えば、後悔の無い選択が行えるでしょう。
戦国時代には、占いを戦の戦略として活用していました。
それは、武将たちの決断に際して「最善の決断だと後押しする」ために活用されてた側面もあると筆者は考えています。
後悔しない生き方②:後悔に囚われない考え方
後悔に囚われず生きるために、後悔との向き合い方を考えましょう。
ここでは、「後悔は結果論」「後悔は過去」「後悔は経験」であることを解説し、後悔する人生を送り続けないための考え方をお伝えしていきます。
後悔は「結果論」である
後悔に囚われないためには、「間違った判断をした訳ではない」と考えることです。
人生は選択の連続であり、後から答え合わせをして、振り返ることしかできません。
つまり現状から過去を悔やんだとしても、それは結果論でしかないということ。
もっと俯瞰してみると、人生の結果は死の瞬間にしか評価できません。
その時に、過去の失敗や後悔が感謝に変わっている可能性もありますし、結果として幸福に繋がっていることもあるでしょう。
もし、別の選択肢を選んだとしても、それが結果として幸福につながっているかは分かりません。
つまり、後悔とは結果論の妄想をするに過ぎず、現状を受け入れる意外は「捕らぬ狸の皮算用」でしかないのです。
後悔は「過去」でしかない
結果論であることから分かるように、「後悔した事実」は単なる過去でしかありません。
過去に起きた事実は変えられませんが、解釈を変えることはできます。
あなたが失敗だと思っている事実は、いつまでも失敗な訳ではありません。
「あの時これを選んでよかった」そう思えるように努力することが大切です。
後悔するということは、それだけ最善の未来と向き合う時間を減らしてしまうことになります。
私たちが向き合うべきは「今この瞬間の行動判断」であり、過去の決断ではありません。
後悔を後悔しないためにも、今最善の行動を考えて動くべきです。
悔やむ出来事を感謝に変えることが、生きる上で大切になってきます。
その決断を超えた先に、今の自分が生きていることに感謝して。
後悔は「経験」の一つだ
後悔は経験の一つです。
本来、間違いでも失敗でもありません。
「過去の経験が何だったのか」それを決められるのは、あなた以外に誰も居ないからです。
なら、後悔せず生きるには「決断後の人生を正解にするために努力する」しか選択肢はありません。
「あの時別の選択をしていれば」と思うなら、今の選択が最善である未来になるよう努力すればよいだけの話です。
そして、過去の過ちを繰り返さないように活かすことで、単なる失敗だった経験は、価値ある経験へと昇華していくことでしょう。
電話を発明したイギリスの科学者「グラハム・ベル氏」は下記のような名言を残しています。
「扉が閉じたら、もうひとつの扉が開く。だが、閉じられた扉をいつまでも悔しそうにじっと見つめていては、別の扉が開いたことに気づかない」
過去の経験を見つめ続けるのではなく、新しい今に向かって全力を尽くすことが大切です。
まとめ:後悔しない生き方は誰にでも歩める
なぜ私たちは、「変えられない過去」を悔やむのでしょうか。
筆者が考えるに、私たち人間は未来と向いているようで、実は過去に向いて生きていることが関係していると思います。
人は過去を見つめながら、「最善の過去を作って生きる存在」だからこそ、過去の失敗が視界に入るのだろうと。
しかし、作り上げた過去が評価される瞬間は人生を終えるときであり、その時まで何が成功で失敗だったのかは誰にもわかりません。
もし、過去の出来事を悔やみそうになった時は、「今積み上げている人生が最高になる」ように努力し、最善な選択をしたと思って振り切りましょう。
変わらない事実よりも変わる今を大切に、選んだ未来が最善になるように、人生を歩んでいくことで「後悔しない人生」が間違いなく送れるはずです。