「転職活動がうまくいかない…」、「いい求人が見つからない…」と悩んでいる方や、初めての転職活動で苦労している方は、転職エージェントを1社しか利用していないケースが多く見受けられます。
この記事の結論でもありますが、エージェントの複数掛け持ちは、転職の成功率を大幅に上げてくれます。
1社を最初から最後まで利用し続けるより、複数を同時に利用するほうが転職活動を効率化できます。
しかし一方で、掛け持ちによるデメリットも当然ながら発生します。
このデメリットについても事前に知っておくことで、転職に失敗してしまう確率を減らすこともできます。
そこでこの記事では、複数の転職エージェントを掛け持ちすることのメリットや、具体的な活用方法について詳しく解説していきます。
転職の成功率を少しでも上げたい方、これまで1社しかエージェントを利用していなかった方は、「複数掛け持ち」のメリットと賢い利用法を学んでいきましょう!
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まずは転職エージェントについて知ろう
転職エージェントとは、ただ「求人を紹介してくれるだけ」の職業ではありません。
複数の転職エージェントを掛け持ちする場合は、各エージェントの強みを有効活用したり、反対に欠点を見つけるためにも、その役割について知っておくことが大切です。
転職エージェントとは?
転職エージェントの仕事を一言で説明すると、「転職希望者と企業をマッチングすること」です。
マッチングと言っても、ただ企業に転職希望者を紹介するだけなく、転職活動をあらゆる角度からサポートしてくれます。
【転職エージェントの主なサポート内容】
- 求人紹介
- 企業への連絡
- 面接日の設定
- 履歴書の添削
- 給与、働き方などの条件交渉
- 転職成功後のケア
そして転職エージェントの最大の魅力は、これらのサポートをすべて無料で受けられる点です。
転職エージェントは複数利用しないともったいない!
例えば、「1社につき月額1万円の利用料金がかかる」としたら、掛け持ちは「お金が減る」という分かりやすいデメリットが発生するため、おすすめできない人もいます。
特に、転職活動中は金銭的な不安が大きい時期のため、出費は少しでも浮かせたいと考えるのが自然でしょう。
しかし、
といったCMでもお馴染みの各転職エージェントは、どれだけ利用しても、転職に成功しても完全に無料です。
転職のプロから無料で情報を仕入れたり、転職の成功率を上げるアドバイスやテクニックを学べるのですから、これを利用しない手はありませんよね。
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転職エージェントを賢く掛け持ちしよう
一方「タダより高いものはない」という言葉がある通り、無料だからと言って安易にエージェントの情報を鵜呑みにしたり、自己管理できなくなるほど掛け持ちをすることはおすすめしません。
「もっといい求人があったのに…」と後悔しないように、複数の転職エージェントを、自己管理できる範囲で賢く掛け持ちすることが大切です。
ここまでの話で重要なポイントは、以下の3点です。
- ①転職エージェントを利用すること自体に、金銭的なデメリットが一切ない
- ②複数掛け持ちすることで求人情報をより多く仕入れることができ、情報の質も上がる
- ③最良の転職先を見極めるために、賢く掛け持ちすることが大切
ここからは、複数の転職エージェントを掛け持ちすることの具体的なメリットを解説していきます。
転職エージェントを複数掛け持ちするメリット3選
ここまでのお話と重なる部分もありますが、転職エージェントを複数掛け持ちするメリットは、主に以下の3つに分けられます。
- ①より多くの求人情報を仕入れられる
- ②特色の異なる転職エージェントを使い分けられる
- ③相性の良い転職エージェントを見極められる
それぞれのメリットについて、1つずつ詳しく解説していきます。
メリット①:より多くの求人情報を仕入れられる
転職の成功率を上げる要素の1つは、求人の「情報量」です。
情報量が多いほど自分に合いそうな転職先を見極めることができ、仕事内容や条件・給料などの質も自然と高まります。
転職エージェントが持つ求人情報には、以下の3種類があるとされています。
- ①転職サイトで誰でも見られる求人
- ②サイトに登録すると閲覧できる、非公開求人
- ③転職エージェントからしか紹介されない、独占求人
もうお分かりの通り、転職エージェントを掛け持ちすることで、特に③の独占求人を知るチャンスが増えます。
この独占求人は、一般に公開されている求人より条件がかなり良い反面、自社から転職してくれそうな求職者にしか紹介しない「お宝情報」でもあります。
複数のエージェントを上手に活用することで、より好条件の求人を紹介してもらえる機会が増えるため、転職成功率が大幅に上がるのです。
メリット②:特色の異なる転職エージェントを使い分けられる
転職エージェントは、その社によって特色が違います。
例えば、さまざまな職種の企業を偏りなく紹介する「総合型」の転職エージェントであれば以下のような特徴があります。
【メリット】いろんな求人情報を幅広く仕入れることができる
【デメリット】職種が特化されていないため、情報の質が浅い可能性がある
一方、ITや看護などの特定の分野に精通した「特化型」の転職エージェントであれば、
【メリット】質の高い求人情報を仕入れることができる
【デメリット】他の分野の情報を知ることができない
といった特徴が見受けられます。
例えば、「ITの仕事に興味があるけど、他の職種も知っていろんな可能性を見極めたい」と考えている場合は、複数の転職エージェントを掛け持ちすることで求人情報を多角的に収集でき、転職活動の効率を上げることができます。
ちなみに、IT系の企業に興味がある方は、下記の記事でITに特化した転職エージェントをご紹介しています。
-
20代エンジニアが転職で年収を上げるコツとおすすめ転職エージェント5選
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メリット③:相性の良い転職エージェントを見極められる
また、複数の転職エージェントと接することで、相性の良し悪しを見極めることもできます。
担当してくれる転職エージェントは1人の人間ですから、相性の良し悪しによって対応が変わるのも自然なことです。
担当の方が「この人なら独占求人を紹介できそうだな」と感じてくれたら、これまでで最高の求人に巡り会えるかもしれません。
しかし「この人は難しそうだな…」と思われてしまうと、意欲的にサポートをしてくれなくなることもあるでしょう。
最初から1社に厳選してしまうと、こうしたエージェントの対応や相性の良し悪しを比較できず、「もっといい求人があったのに…」と失敗してしまう可能性が高まります。
比較対象を増やし、相性の良い転職エージェントとお付き合いをするためにも、複数の掛け持ちは有効なのです。
複数の転職エージェントを上手に掛け持ちするコツ
複数の転職エージェントとお付き合いをすることは、必ずしもメリットを得られるばかりではありません。
例えば、
- 連絡やスケジュール管理が大変になる
- 入手できる情報量が多すぎて、転職に踏み切れなくなる
- 別々のエージェントから同じ求人に応募してしまうリスクがある
などなど、掛け持ちのデメリットもいくつかあります。
『過ぎたるは及ばざるが如し』と言われる通り、転職エージェントもまた、自己管理ができる範囲での掛け持ちがベストです。
ここからは、転職エージェントを賢く掛け持ちするために必ず押さえておきたいコツを、2つご紹介します。
コツ①:転職エージェントの数は最終的に1~2人に絞る
転職エージェントの数は、最終的に1人〜2人に絞りましょう。
掛け持ちのメリットを得ながらも、情報過多による混乱を防ぐために、最初から「転職エージェントを厳選する」という意識を持っておくことが大切です。
ただし、多くのエージェントや各社の特徴を比較・把握するために、最初は3〜4社ほど掛け持ちをするのがおすすめです。
例えば、「掛け持ちするエージェントの上限を自分で決めて、それ以上は増やさない」とすれば、転職活動のスケジュールも意欲もコントロールしやすくなります。
「転職エージェントに気に入られること」が目的になってはいけませんが、良い転職先を見つけるためにも、エージェントとの良好な関係を築くことは大切です。
最終的には、相性の良い1〜2人のエージェントからの情報を信じて、転職活動を効率よく進めましょう!
コツ②:複数の転職エージェントを掛け持ちしていることを伝える
複数の転職エージェントを掛け持ちする際は、そのことを担当の方に必ず伝えましょう。
掛け持ちを伝える理由は、以下の3点です。
- ①同じ求人を紹介されるリスクを防ぐため
- ②転職エージェント同士の競争を生むため
- ③掛け持ちの罪悪感を解消するため
転職エージェントの掛け持ちは、何も悪いことではありません。
しかし、「掛け持ちを隠したままだと罪悪感を感じてしまいそう…」という場合は、そのことをはっきりと伝えることで転職活動に専念できます。
数多くの転職エージェントがある今、掛け持ちはむしろ当たり前の時代です。
仮に伝えなかったとしても、エージェントも「掛け持ちしているかも」と頭の片隅に入れながらサポートを行うでしょう。
「複数の転職エージェントを参考にしている」と明確に伝えることで、担当の方が自分の現状をより細かく把握できるようになり、転職活動を効率化できます。
掛け持ちをした際は、そのことを必ずエージェントに伝えましょう。
まとめ:失敗しないためにも複数の転職エージェントを掛け持ちしよう!
エージェントを利用した転職活動は、1人より複数社を掛け持ちするほうが、求人情報の質・量が増え、成功率を上げることができます。
- ①多くの求人情報を仕入れるため
- ②転職エージェントを使い分けるため
- ③相性の良い転職エージェントを見極めるため
以上の3点を意識しながら、まずは気になる転職エージェント数社に無料登録してみましょう。
掛け持ちする際は、まずは業界大手の下記の3社がおすすめです。